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月額だけ見ても比べられない── オンライン指導の料金表の読み方

オンライン家庭教師を探しはじめると、どのサイトにも「月額◯◯円〜」って書いてありますよね。 お、安い!と思って飛びついた人、ちょっと待ってください。63を全部並べて数えてみたら…この「◯◯円〜」、そのままでは比べられないことが判明しました。カラクリは4つあります。

この記事で分かること(掲載63社を数えた結果)

  • 月額・入会金・管理費の3つがそろって公開されている社は18社しかない
  • その18社のうち13社は、月額×12の外に費用が乗る(最大 105,600円)
  • 1回の授業時間は25分から120分まで幅がある。同じ月額でも中身が違う
  • 月額の上限まで公表しているのは、確かめた41社のうち5社だけ。「◯◯円〜」の先はたいてい公表されていない
この記事の目次
  1. 月額の外側に、別の費用が乗っている
  2. 「1回」の長さが、社によって数倍違う
  3. 安い社には、安い理由が書いてある
  4. 「◯◯円〜」の「〜」の先は、たいてい公表されていない
  5. では、どの順で見ればいいか

月額の外側に、別の費用が乗っている

入会金・管理費・教材費。この3つ、多くの場合は別のページに分けて書かれているんです。63社を数えると、内訳はこうなりました。

入会金

かからない
15社
かかる(金額あり)
26社
金額でなく文章
5社
出典に記載なし
12社
未確認
5社

金額の幅: 3,300円〜40,000円

管理費(毎月)

かからない
19社
かかる(金額あり)
14社
金額でなく文章
6社
出典に記載なし
23社
未確認
1社

金額の幅: 220円〜8,800円

教材費

かからない
15社
金額でなく文章
33社
出典に記載なし
13社
未確認
2社
3つの費目で、「いくらか分かる」割合はこれだけ違います

入会金

金額が分かるのは 41 / 63

管理費(毎月)

金額が分かるのは 33 / 63

教材費

金額が分かるのは 15 / 63

  • かからない
  • 金額が書いてある
  • 金額でなく文章
  • 出典に記載なし
  • 編集部が未確認

教材費のところ、右側のグレーが極端に長いですよね。入会金は金額まで分かる社が41あるのに、 教材費は15しかありません。いちばん多いのは「金額でなく文章」(33社)です。「実費」「講座によっては別途」といった書き方ですね。つまり教材費は、申し込む前に総額が出せない費目なんです。

ちなみにグレーは2種類あります。薄いほうが「公式サイトを見たけれど、その費目に触れていなかった」社。斜線は「編集部がまだ確かめられていない」社です。後者は事業者のせいではなく、こちらの調査がまだ届いていないという意味なので、分けて出しています。

このうち効いてくるのは、実は管理費のほうなんです。 入会金は最初の一度きり。でも管理費は、毎月かかります。いちばん高い社で月8,800円、年間にすると105,600円です。

じゃあ、最初の1年に実際に払う額はどう決まるのか? 式にすると、こうなります。

月額×12ヶ月
入会金最初の1回だけ
管理費×12ヶ月
最初の1年に払う額

月額・入会金・管理費の3つすべてが公開されている18について、最初の1年に月額とは別に払う額(=上の式の、入会金と管理費のぶん)を実際に計算してみました。上乗せの大きい順に並べます。

サービス月額(最安)入会金管理費/月1年の上乗せ
家庭教師ファースト10,890円0円8,800円+105,600円
ウィズスタディ5,980円27,500円4,400円+80,300円
Axisのオンライン家庭教師15,620円22,000円4,840円+80,080円

いちばん上の家庭教師ファーストは、月額10,890円に対して1年で105,600円が別にかかります。月額だけを見て10,890円のつもりでいると……実際の負担は月あたり8,800円ぶん増える計算です。逆に、この18社のうち5は入会金も管理費もかからず、月額がそのまま費用でした。

※ 月額・入会金・管理費の3つすべてを数値で公開している社だけで計算しています。 教材費や講習費は含みません(社によって形が違い、同じ土俵に載せられないため)。

「1回」の長さが、社によって数倍違う

月額が同じでも、1回の授業が25の社と120の社があるんです。掲載している中での分布は、こうなっています。

1回の授業時間の分布(公開している38社)
  • 251
  • 306
  • 402
  • 454
  • 505
  • 6015
  • 701
  • 802
  • 901
  • 1201

月額を回数で割った「1回いくら」まで出しても、25分と120分では4.8の差があります。料金を比べるなら、月額 ÷ 回数 ÷ 1回の分数まで下ろすか、少なくとも同じ授業時間どうしで並べる必要があるんです。

なお、1回の授業時間を公開していない社が25あります。コースごとに変わる、講師と相談して決める、といった形をとっているためで、 この場合は申し込み前に個別に確認するしかありません。

安い社には、安い理由が書いてある

安さにはワケがあります。料金の低い社を見ていくと、多くは1回に同席する生徒の人数が理由なんです。掲載している中で1対1と明示しているのは52、複数人が同席する形をとっているのは4です。

1回に2名以上が同席する形をとっている社

誤解しないでほしいのですが、これは欠点ではありません。その金額でライブ授業を続けられる仕組みであって、質問しづらさより費用を優先したい家庭には合理的な選択なんです。 ただし「1対1のつもりで申し込んだら違った!」という食い違いだけは避けたい。 だから、料金の前に人数を見ることをおすすめします。

また、月額を出さず、1コマいくらという単価だけを公開している社16社あります。 料金を隠しているわけではなく、受講回数を決めてから金額が決まる形なんです。 この場合は「週何回で組むか」を先に決めないと、他社と並べられません。

「◯◯円〜」の「〜」の先は、たいてい公表されていない

料金表でいちばん見落とされるのは、実は金額そのものではなく「〜」のほうなんです。月額を公開している42社について、上限まで公表しているかどうかを1社ずつ公式サイトで確かめてみました。結果はこちらです。

5

上限も公表している

料金表が閉じていて、これ以上は上がらない範囲が読み取れる

36

上限は公表していない

学年・回数・科目数で決まる、面談で見積もる、などと書かれている

1

編集部がまだ確かめていない

確かめるまで、当サイトは上限を表示しません

つまり「〜」の先が公表されているほうが例外なんです。 多くの社では、月額は学年・週あたりの回数・受講科目数で決まり、その組み合わせは料金ページに全部は載っていません。「〜」は、まだ値段が決まっていないという意味だと読んでください。

そのため当サイトは、出典が上限を公表している社以外、金額の右端を書きません。他社の比較記事では「◯◯円〜◯◯円」と幅で書かれていることがありますが、 その右端が事業者の公表値なのか、公開されている例からいちばん高いものを拾った数字なのかは、 見ただけでは区別できません。当サイトも以前は幅で書いていました。いまは書いていません。

問い合わせの前に、決めておくと話が早いこと

学年・週に何回・何科目。 この3つが決まっていないと、見積もりは出ません。逆にこれを伝えれば、 その場で月額が確定します。「◯◯円〜」を予算の目安にしたまま面談に行かないことをおすすめします。

では、どの順で見ればいいか

  1. 1対象学年に入っているか
    料金より先です。高校生と既卒生だけ、中学生以上だけ、という社があります。
  2. 21回に何人つくか
    1対1か、2名以上か。ここで金額の水準がほぼ決まります。
  3. 31回何分を、月に何回か
    この2つが分からないと、月額は他社と比べられません。
  4. 4月額の外にかかる費用
    入会金・管理費・教材費。とくに管理費は毎月です。
  5. 5続けられなかったときどうなるか
    振替の連絡期限、休んだ場合の扱い。ここは社ごとに大きく違います。

最後にひとつ。掲載している中で47が無料体験を用意しています。 オンライン指導は、講師との相性と通信環境という料金表に絶対に出てこない要素で続くかどうかが決まるんです。候補が2〜3社に絞れたら、体験を受けてから決めて構いません。

この記事の数字は、掲載している63社のデータから毎回集計しています。 掲載社数が増えれば、記事中の数字も変わります。 各社の金額の出典と確認日は、それぞれのページに記載しています。