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その口コミを書いたのは、お子さんですか、お母さんですか

「先生がとても分かりやすいです」という口コミを読んだとき。これを書いたのは、通っている本人でしょうか。それとも横で見ていたお母さんでしょうか。

ずいぶん細かい話に聞こえますよね。でも、この2つ、けっこう違うんです。子どもが書いたなら、授業を受けている本人の感想。親が書いたなら、横で見ていた人の感想。同じ一言でも、立っている場所が違いますよね。

気になったので、当サイトが載せている口コミ147件を、「出典に、書き手の立場が何と書いてあったか」で数え直してみました。そうしたら、思っていたのと違う光景が出てきたんです。

この記事で分かること(掲載63社・口コミ147件を数えた結果)

  • 書き手の立場が原文に書いてあったのは54件。残り93件は、学年や合格校は分かっても、それを書いたのが本人か家族かは書かれていません
  • 口コミを2件以上載せている31社のうち、20社は書き方が1種類だけでした。同じ欄に親の声と子の声が並んでいるとは限りません
  • 43件は「◯◯高校 合格」という学校名だけ。これは口コミというより合格実績で、7社はその形しか載せていません
  • 出典のページに「記入者」という欄を用意していたのは1社だけ。書き手を聞いている事業者は、ほとんどいません
  • 投稿フォームで立場を聞いているサイトの口コミは揃います。当サイトの引用元は全件が事業者の公式サイトなので、聞かれていないものはどこにも書かれていません
この記事の目次
  1. 立場が書いてある声は、3件に1件くらいでした
  2. 口コミ欄に並ぶ声は、1種類に偏っています
  3. 「◯◯高校 合格」は、声ではなく実績です
  4. 体験の日に、これを1つ聞いてみてください

立場が書いてある声は、3件に1件くらいでした

まず、いちばん素朴なところから。147件のうち、書き手の立場が原文に書いてあったのは54でした。3件に1件くらい、ということですね。

ここでいう「書いてある」は、「保護者」「母」「父」「ご家庭」といった言葉が、出典のその欄に実際に並んでいるという意味です。当サイトが読んで判断したものではありません。

出典の欄に書いてあったもの件数
「保護者」「母」「父」「ご家庭」53
「記入者:本人」1
合格した学校名(立場は書かれていない)43
学年・イニシャル・地域だけ(立場は書かれていない)44
属性の欄そのものが無い6

目を引くのは44のほうです。 「中学2年生(大阪府)」「高1 K・Tさん」——こう書いてあると、つい本人が書いたように読めますよね。でも、よく見てください。これは「だれについての声か」であって、「だれが書いたか」ではありません。

お子さんの学年を書いて、お母さんが書いた。じゅうぶんあり得ます。そして、そのどちらなのかは、出典を開いても分かりません。

ここで1社だけ、ちょっと変わった書き方をしているところがありました。「記入者」という欄そのものを用意しているんです。

同じアンケート用紙に、お母さんが書いた回と、本人が書いた回が並んでいる。聞いているから、書ける。それだけの話なんですよね。

口コミ欄に並ぶ声は、1種類に偏っています

ここからが、数えてみていちばん驚いたところです。

社ごとに見ていったんですね。そうしたら、口コミを2件以上載せている31社のうち、20社は、並んでいる声の書き方が1種類だけでした。

全部が保護者の声か、全部が合格した学校名か、全部が学年だけか。混ざっている社のほうが少ないんです(11社)。

事業者口コミ並んでいる声
東大先生11すべて合格した学校名だけ
オンライン家庭教師マナリンク7すべて合格した学校名だけ
オンライン家庭教師WAM7すべて合格した学校名だけ
Axisのオンライン家庭教師6すべて合格した学校名だけ
不登校専門オンライン個別指導ティントル6すべて「保護者」と書いてある
大学受験Dialo online5すべて「保護者」と書いてある
ヨミサマ。5すべて学年・イニシャル・地域だけ
家庭教師のパーパス4すべて学年・イニシャル・地域だけ
ステラオンライン家庭教師自社サービス4すべて合格した学校名だけ
ネット塾わかるらいぶ4すべて学年・イニシャル・地域だけ
オンライン家庭教師ネッティー3すべて「保護者」と書いてある
家庭教師の成績110番3すべて「保護者」と書いてある
東大伴走3すべて「保護者」と書いてある
トウコベ3すべて学年・イニシャル・地域だけ
オンライン家庭教師のエイドネット2すべて学年・イニシャル・地域だけ
オンライン家庭教師GRIT2すべて学年・イニシャル・地域だけ
キミノスクール2すべて「保護者」と書いてある
総合家庭教師ソウガク2すべて「保護者」と書いてある
オンライン東大家庭教師友の会2すべて学年・イニシャル・地域だけ
坪田塾 ONLINE2すべて「保護者」と書いてある

口コミが1件しかない社は、何もしなくても「1種類」になってしまうため、この表から外しています。 母数は口コミを2件以上載せている31社です。

これ、事業者が隠しているという話ではありません。体験のあとにアンケートを配れば、そこで書いた人の声が並びます。合格実績のページから持ってくれば、並ぶのは学校名です。集めた場所が1つなら、声の種類も1つになる。それだけのことなんですね。

ただ、読む側からすると話が変わります。気になっている社の口コミ欄に、自分と同じ立場の人の声が1件も無い、ということが起きるからです。

お子さんが「この先生と続けられそうか」を知りたいのに、 並んでいるのが合格した学校名ばかり、ということもあります。逆もあります。口コミが少ないから不安、ではなく、並んでいる声が自分の知りたいことに答えているかを見るほうが早いかもしれません。

ちなみに、「中学2年生の保護者」のようにきれいに揃った口コミ、見たことありませんか? あれはそのサイトが投稿フォームで立場を聞いているからそうなります。聞いていれば揃う。聞いていなければ揃わない。それだけなんですね。

当サイトが引用しているのは、すべて事業者の公式サイトに載っている声のほうです。だから、聞かれていないものは、どこにも書かれていません。

「◯◯高校 合格」は、声ではなく実績です

もう1つ、分けて考えたほうがいいものがあります。「◯◯高校 合格」だけが書かれている43です。

当サイトはこれも口コミとして引用しています。本文にはちゃんと感想が書いてあるからです。 ただ、投稿者の欄に入っているのは学校名で、書き手の立場ではありません。

口コミ欄がこの形だけの社が、7あります。当サイトが運営元として開示しているサービスも、この中です。

合格実績としては強い並びです。ただ「うちの子に合いそうか」を知りたいときには、答えていません。合格した子が何人いるかと、続けられるかどうかは、別の話ですから。

体験の日に、これを1つ聞いてみてください

ここまで数えてきましたが、公式サイトの体験談から書き手を特定するのは、たぶん無理です。書かれていないものは、読んでも出てきません。

でも、聞けます。相手は目の前にいますし、答えられる質問です。

体験や面談のときに聞くことを1つ決めるとしたら、これです。

「うちと同じくらいの学年で、続けている子のご家庭の声はありますか?」

「評判はどうですか」だと、良い話しか返ってきません。学年と、続けているか、どちらの立場の声か。この3つを入れて聞くと、 サイトに出ていない声が出てきます。出てこなければ、それも1つの答えですね。

最後に1つだけ。当サイトは、出典に書かれていない立場を、こちらで補って書くことはしていません。属性の欄そのものが無かった6件も、分からないまま載せています。