選び方ガイド
その途中式、先生に見えていますか
数学の問題を1問まちがえたとき、知りたいのは「×」ではなくて、どこで曲がったかですよね。 3行目の符号なのか、そもそも立式なのか。それは、書いた紙を見ないと分かりません。
では画面ごしの授業で、お子さんがノートに書いた式は、先生に見えているのでしょうか。あれ?と思って、掲載社の公式サイトの記載を横断して数えてみました。何らかの形でそこに触れているのは、63社のうち19社でした。
この記事で分かること(掲載63社を数えた結果)
- 生徒の手元を映すカメラを使うと書いているのは8社
- その機材の費用に触れている社が5社。授業料の表には出てこない金額です
- 画面やホワイトボードの共有に触れているのが8社。「生徒の側も書ける」とまで書いている社は、掲載社全体で3社
- 残る44社は、当サイトが読んでいる欄には何も書かれていなかった。体験のときに聞く価値がある
「手元が見えにくい」と言っているのは、事業者のほうです
先に言っておくと、これは当サイトが言い出した心配ではありません。事業者自身が、そう書いています。手元を映すカメラを使うと書いている社が8社。当サイトが読んだ欄から、そのまま引きますね。
使うツール|編集部メモ
Zoom などの汎用ツールではなく、講師と生徒双方の手元を映す独自の「Wカメラシステム」を使う。
事業者が挙げている特長
講師と生徒双方の手元(ノート)を画面に映しながら指導する独自システムを使う。
掲載を判定したときに引いた記載
独自の「Wカメラシステム」で講師と生徒双方の手元(ノート)を映しながらマンツーマンで指導する形式。
必要な機材|編集部メモ
手元カメラを使った手元指導についての記載もある。
必要な機材
書画カメラを含む2台のカメラを使う(書画カメラはレンタル)。
必要な機材|編集部メモ
書画カメラのレンタル料は諸経費として案内されている。
管理費|編集部メモ
原文「諸経費(書画カメラレンタル料)1,100円/月→永久無料」。
事業者が挙げている特長
手元を映す書画カメラはレンタルで提供される。
事業者が挙げている特長
「オンライン家庭教師の新コース開講特典」として「入会金22,000円→無料」「諸経費(書画カメラレンタル料)1,100円/月→永久無料」と案内されている。
必要な機材
手元カメラは貸出を行っている。
管理費|編集部メモ
このほか手元カメラを借りる場合は「レンタル費 990円/月」がかかる(「レンタル費:手元カメラのレンタルをご希望の方のみ費用がかかります。」)。
事業者が挙げている特長
手元カメラを貸し出している。「お子さまが問題を解いてる様子を写す『手元カメラ』で、対面指導と変わらないクオリティーの授業を受けることができます」とし、手元カメラの貸出を行っている(レンタル費990円/月)。
掲載を判定したときに引いた記載
「リアルタイムで対話をしながら指導を行う『双方向授業』」「お子さまが問題を解いてる様子を写す『手元カメラ』で、対面指導と変わらないクオリティーの授業を受けることができます」「学参で活躍している学生~プロまで厳選された講師が指導します。」と記載。
必要な機材
手元カメラも使う。
必要な機材|編集部メモ
パソコンと手元カメラはレンタルできる(それぞれ月1,100円・税込)。
事業者が挙げている特長
手元カメラを使った1対1の指導。手元カメラ(書画カメラ)で生徒の手元を映しながら、1対1で双方向にやり取りする。パソコンと手元カメラはそれぞれ月1,100円(税込)でレンタルできる。
掲載を判定したときに引いた記載
手元カメラ(書画カメラ)を使った双方向のやり取りとリアルタイムの音声通話で進める。
事業者が挙げている特長
授業料ページのオプションに「手元カメラレンタル費1,100円(税込)」「パソコンレンタル費3,300円(税込)」と記載されている。
掲載を判定したときに引いた記載
無料体験ページの「オンライン体験授業」の説明も「実際の授業と同じ形式で手元カメラを使用した体験ができます。対面指導と変わらない臨場感ある授業をご体験いただけます。」となっており、講師と生徒が同時刻につながる授業であることが読み取れる。
事業者が挙げている特長
オンライン授業に手元カメラを使う。「家庭教師の銀河ではオンライン授業を行うに当たり、手元カメラを採用しています。」と記載している。オンラインでは生徒の手元が見えにくいという問題への対応として案内されている。
掲載を判定したときに引いた記載
「家庭教師の銀河ではお子さまのご都合に合わせて通常指導の家庭教師・オンライン指導の家庭教師のどちらでもお選びいただけます。」「家庭教師の銀河ではオンライン授業を行うに当たり、手元カメラを採用しています。」「銀河ではまず生徒さんのわからないところを見つけてあげるところから指導させていただいております。」と記載。
必要な機材
ヘッドセット、Webカメラ、手元カメラ。
事業者が挙げている特長
必要な機材はヘッドセット・Webカメラ・手元カメラ。
もう1社は、「カメラを2台使う」とだけ書いています。2台目が何を映すのかは書かれていないので、ここは決めつけずに、記載のまま置いておきます。
必要な機材
WEBカメラ2台とヘッドセットを使う(無料貸出)。
掲載を判定したときに引いた記載
受講にあたり「WEBカメラ2台、ヘッドセット(無料貸出)」を用意するとしており、講師と生徒が同時刻に接続する1対1の授業である。
並べて読むと、言っていることは同じ方向を向いています。顔だけを映していても、手が動いているところは映らない。だからもう1台向ける、と。裏を返せば、カメラを増やさない社では別のやり方をしているということでもあります。それは後ろの節で見ます。
そのカメラ、月謝に入っていますか
お気づきになったでしょうか。上の記載のうち5社ぶんには、金額が書いてありました。レンタル費いくら、無料貸出、といった言葉です。つまりこのカメラは、授業料そのものではありません。
高い安いの話をしたいのではありません。言いたいのは、この金額が「月額◯円」の表には出てこないということ。 比較表を見比べているあいだは見えなくて、申し込みの段になって出てくる種類の費用なんですね。無料と書いている社があるのも、同じ理由で表には出ません。
カメラを増やさずに、画面のほうを共有する社もあります
カメラを増やすかわりに、画面のほうを共有するやり方もあります。 ホワイトボードや画面共有に触れている社が8社ありました。
ただ、ここで一度立ち止まりたいんです。「共有する」と書いてあっても、誰が書くのかは、それだけでは分かりません。先生が書いたものを見せているのか、お子さんの側からも書き込めるのか。読む側にとっては、そこがいちばん知りたいところですよね。
そこまで書いている社は、掲載63社ぜんぶを見て3社でした。
掲載を判定したときに引いた記載
トップページに「講師と生徒による完全1対1のオンライン個別指導」、特長ページに「ペンタブレットを使い、生徒さんも書く・話すことで、双方向授業が可能です」と記載。
使うツール|編集部メモ
挙げられている機能は「先生のリアルタイム映像」「双方向の板書(子ども自身も板書に参加可能)」「クラウドで授業進度/出席状況/授業ノート/随堂テストなどを自動保存」「授業の自動録画」。
掲載を判定したときに引いた記載
授業中の様子も「ライブ授業で先生の板書が見える」「子ども自身も板書できる」「高インタラクティブ授業:先生のリアルタイム映像、双方向の板書(子ども自身も板書に参加可能)、子どもは受け身ではなく、授業の参加者に。」と書かれており、他社との比較欄では「単調な一方向授業」を他社側に置いている。
掲載を判定したときに引いた記載
ホワイトボードを共有してリアルタイムで書き込める仕組みがあり、録画の視聴・AI教材・添削のみのサービスではない。
では、さきほどの8社はどうかというと、そこまで書いていたのは1社だけ。残る7社の記載は、こうです。
教材費|編集部メモ
原文は「基本的に教材費は別途必要ありません。先生がレッスン内で資料を画面共有したり、無料の教材を案内する形が一般的となっております。ただし、特定の市販教材を使用するレッスンや、有料素材の購入が前提となるコースもありますので、詳細は予約前に担当の先生にメッセージでご確認いただけますと、安心してご予約いただけます。」。
使うツール|編集部メモ
「ブラウザでビデオ通話 Zoom等の外部ツール不要。PDF共有、画面共有も全部授業ルームの中で。」/利用規約第2条にも「授業に使用するビデオ通話ツールの活用や家庭教師報酬のやり取りをアプリ上で実行できる機能などを実装したサービス」とある。
事業者が挙げている特長
「ブラウザ上でそのままビデオ通話。Zoom等の外部ツール不要。PDF共有、画面共有も全部授業ルームの中で。」と説明されている。
掲載を判定したときに引いた記載
授業の受け方は「ブラウザ上でそのままビデオ通話。Zoom等の外部ツール不要。PDF共有、画面共有も全部授業ルームの中で。」とされ、講師と生徒がリアルタイムに向き合う1対1の授業がサービスそのものである。
使うツール|編集部メモ
「ビデオ通話・オンラインホワイトボード・チャット」「画面共有やデジタル教材」「ファイルアップロード機能」と記載。
使うツール|編集部メモ
オンライン専用のシステムで、教材とホワイトボードをリアルタイムに共有する。
事業者が挙げている特長
オンライン専用システムで教材とホワイトボードをリアルタイムに共有する。
掲載を判定したときに引いた記載
オンライン専用のシステムで教材とホワイトボードをリアルタイムに共有し、画面上は講師と1対1で対話する個別指導。
使うツール|編集部メモ
音声・映像とホワイトボード(ノート共有)機能を備える。
掲載を判定したときに引いた記載
使うのは「リアルタイム会議システムVQS」で、「音声と映像、ノート共有機能『ホワイトボード』で」指導するとしている。
掲載を判定したときに引いた記載
Zoomのホワイトボードを使う場合もあるとしている。
使うツール|編集部メモ
画面共有やホワイトボードの使い方は講師により異なるとしている。
書いていない社では生徒が書けない、という意味ではありません。手元カメラのときと同じで、公式サイトにそこまで書いてあるかどうかの違いです。 ただ、書いてある社は、そこを売りにしているということでもあります。
そして、何も書いていない社が残ります
最後に、正直なところを書きます。ここまでに1度も出てこなかった社が44社あります。
これは「手元が見えない社」という意味ではありません。当サイトが読んでいるのは、各社の「必要な機材と、その編集部メモ」、「使うツールの編集部メモ」、「管理費・教材費の編集部メモ」、「事業者が挙げている特長」、「掲載を判定したときに引いた記載」という欄です。その5か所に書かれていなかった、というだけのこと。別のページに書いてあるかもしれませんし、聞けば普通に答えてもらえるかもしれません。
なので、体験のときに聞くことを1つだけ決めるとしたら、これです。
「うちの子がノートに書いた式は、先生に見えますか?」
見えます、という答えが返ってきたら、そのために何が要るのかとそれにお金がかかるのかまで、続けて聞いてしまいましょう。体験の日は、その2つを聞くのにいちばん都合のいい日です。