選び方ガイド
授業で使う教材は、だれが買うのでしょう
料金表の「教材費」の欄を見て、0円と書いてあったら安心しますよね。わたしもそう思っていました。
でも、教材にまつわるお金は2種類あるんです。ひとつはその会社に払う「教材費」。 もうひとつが本屋さんで参考書を買うお金。後者は、料金表のどこにも出てきません。
そこで、金額の欄ではなく「授業で何を使うのか」の説明のほうを読んでみました。 書いているのは34社。並べてみたら、けっこう違いました。
この記事で分かること(掲載63社を数えた結果)
- いま家にある教科書やワークで教えると書いているのが19社
- 参考書は受講する側が買う、と書いているのが5社
- 「市販の教材を使う」とは書いてあるが、だれが買うのかまでは書いていない社が7社
- 「教材費0円」でも参考書は自分で用意する、という社が実際にある(1社で確認)
なお「教材費」という費目そのものの読み方は、別の記事にまとめています。 あちらは金額の欄の話、こちらは何を使うかの話です。
いま家にあるもので教えます、という社
いちばん数が多かったのが、こちらでした。19社が、いま持っている教科書・学校のワーク・市販の問題集で教えられると書いています。
読んでいて目につくのが、「販売はしない」「強制販売は行わない」という言い方です。 家庭教師には昔そういう話がありましたから、先に打ち消しておこうということなんでしょうね。
教材の販売はしない。すでに使っている市販の参考書を中心に指導する。
家庭にある市販の教材や、学校・塾のワークで指導できる。オプションとして推奨教材の購入もできる。
手持ちの教材を自由に使える。「学校や塾のテキスト、お手持ちの教材など、どんな教材でもご利用いただけます。」と記載している。希望が無い場合は、市販のおすすめ教材(1冊1,000円〜2,000円)を紹介することもできるとしている。
高額教材の強制販売は行わないとしており、必要に応じて1冊1,100円〜3,500円程度の塾用テキストをすすめる形をとる。
自宅にある参考書・問題集等を使って指導する。必要な場合はテキストやプリントを用意する。
特定の教材は用意しておらず、担当教師が生徒の学力と家庭の要望をふまえて使用教材を提案する。学校の教科書や手持ちの問題集での指導もできる。
使用する教材は自由。要望に応じて目的や学力に沿った市販の参考書・問題集を案内する。
指定教材は無く、学校のワークや教科書、赤本・過去問などを自由に使える。無料の教材プラットフォームも付帯する。
家庭にある教材(塾や予備校のテキスト、学校の問題集など)を使って指導する。必要があれば教務から教材の提案・紹介もある。
学校の教科書を使った指導ができる。「ほぼすべての教科書で指導が可能です。教科書を使ったテスト対策もできます。」と案内しており、詳細はレッスンを担当する(希望する)講師に直接問い合わせるよう求めている。
教材の購入は必要ないとしている。
用意されている教材と、手持ちの教材のどちらでも受講できる。「家庭教師Campでご用意している教材が学年、教科によってございます。また、有名進学塾教材など、ご自身が所有している教材を用いて受講することもできます。」と記載している。
教材の購入を求められることはない。学習ゼミテキストを使う指導法も選べる。
指導で使うテキストは家庭が自由に選べる。「学校のワーク、塾の問題集、指定の参考書など、ご家庭のニーズに合わせて臨機応変に対応できます」としている。
買わなければならない教材は無い。教科書・学校のワーク・市販の問題集など、手持ちのものを使える。
手持ちの教科書などで指導できる。高額教材のローン契約による販売は行っていない。
家庭や塾で使用している教材をそのまま授業で使える。
通っている塾の教材を使う前提。SAPIXのデイリーサピックス・コアプラスなどを想定した学習計画を設計すると記載
教材の販売はしない。生徒が持っている学校の教材か、勉トレが用意する無料のオンライン問題を、状況に応じて使う。
受講する側が買います、と書いてある社
いっぽう5社は、受講する側が用意する・実費で買うとはっきり書いています。
教材は受講側で用意するよう求められる。用意が難しい場合は先生が問題を選ぶ
基本の指導料に教材費は含まれず、参考書などを使う場合は実費を負担する。
指定された教材を自分で購入する形。使うのは一般の市販参考書
Z会グループの教材を使う(教材費は実費)。
志望校と本人のレベルに応じて、科目や時期ごとに参考書を選ぶ。参考書は受講者が別途購入する。
これは悪いことではありません。志望校に合わせて参考書を選ぶなら、そのつど買うほうが理にかなっています。ただ、家計から見ると出ていくお金ですし、料金表には出てこないというだけのこと。
ここで1つ、はっきりさせておきたいことがあります。この中の1社は、料金表の「教材費」の欄が0円です。
矛盾しているわけではありません。その会社に払う教材費は本当に0円で、買うとしたら本屋さんで、というだけです。 でも「教材費0円」だけを見て候補にすると、そこは見落とします。
その会社の教材を使う社
4社は、その会社が用意した教材を使うと書いています。 届く社もあれば、無料で使える社もあります。
無料のテキストライブラリが用意されている。
そら塾オリジナルテキストが自宅に届く。通っている学校の教科書に準拠している。一部の学年・科目では市販のテキスト等を使う。
塾専用の教材を使用し、自宅へ郵送される
Z会グループの教材を使う(教材費は実費)。
ここは、どちらとも言えないところです。自分で選ばなくていいのは楽ですし、学校に合わせて作られていることもあります。 かわりに「うちの子はこの本がいい」が通りにくい。費用がかかるかどうかは、上の記載のとおりに分かれます。
なお、このうち1社は、ひとつ前の節にも出てきています。その会社の教材を使い、しかもその代金は実費、と書いてあるからです。
「市販の教材を使います」。……だれが買うんでしょう
そして、残った7社。 この7社が、いちばん引っかかったところでした。
専属のコンサルタントが、生徒に合わせて教材を選ぶと案内している。
市販の教材を使用する。
いま使っている問題集をそのまま使え、希望すればオンライン用のPDF教材も用意してもらえると案内されている
市販の教材を使う。
固定の参考書ルートを定めず、生徒ごとに教材を選ぶ(「固定ルートなしの完全オーダーメイド」)。教材費はかからない。
参考書を使った自学自習を軸とし、生徒ごとに参考書のルートを作ると案内している。
決まった教材を使う指導ではなく、生徒の「好き」に合わせて内容を組む。「100人100通りのオーダーメイド授業」と説明している。
読んでみてください。「市販の教材を使う」「生徒ごとに参考書のルートを作る」。何を使うかは書いてあるんです。でも——だれが買うのかは、書いてありません。
教材を売りつけられる、という話ではありません。そもそも参考書は買うつもりだった、というご家庭もあるでしょう。ただ「何冊ぶんか」は、けっこう変わります。ルートを作るタイプなら、冊数は増えますよね。
なので、体験や面談で聞くとしたら、この形がいいと思います。
「うちの子の場合、最初の3か月で何冊くらい買うことになりますか?」
「教材費はかかりますか」だと、0円です、で終わってしまいます。その答えは正しいのに、知りたかったことは分からないまま。冊数で聞くと、本当のところが出てきます。
この記事は、授業で何を使うかを公式サイトに書いている34社を読んだものです。残る29社は、編集部がまだ確かめられていません。公開していないという意味ではありません。 気になる社が入っていたら、無料体験を申し込むときに、上の質問をそのまま使ってみてください。