選び方ガイド
合わなかったら、やめればいいですよね
オンラインですし、教室に行くわけでもない。合わなかったら、やめればいい ── そう思って申し込みますよね。わたしもそう思っていました。
そしてやめ方を先に読む人は、まずいません。始めようとしているときに、終わり方を調べる気にはならないですもんね。
そこで、掲載社の記載を「解約」「退会」「契約期間」「保証金」といった言葉で横断して探しました。出てきたのは、お金が3方向に動く話です。戻ってくるお金、戻ってこないお金、そしてこれから請求されるお金。
この記事で分かること(掲載63社を読んだ結果)
- やめるときのことが書いてあったのは24社。残り39社は、当サイトが読んだ欄に記載がありませんでした
- 「解約金・退会費はかからない」と書いているのが8社。ここはわりと親切です
- ただし、その中に「払ったものは返しません」と書いている社が2社あります。解約金が0円であることと、お金が戻ることは別の話です
- やめると言う期限を決めている社が6社。「前月の◯日まで」という形なので、言う日で1か月ぶん変わります
- 申込み直後なら無条件で取り消せると書いているのが4社。書いてある場所は料金ページではありません
この記事の目次
「解約金0円」は、思ったより書いてあります
先に、安心できるほうから。「解約金はかかりません」とはっきり書いている社が8社ありました。
教材費|編集部メモ
同じページの料金の説明では「入会金・教材費・解約金は一切なく、受けたいレッスン分のコインだけを購入する都度払い制となっております。」とも書かれており、2つの記述に幅がある。
入会金|編集部メモ
「入会費・退会費、システム利用料などは一切ございません」と記載。
入会金|編集部メモ
トップページFAQにも「入会金・解約金・月謝、すべて0円です。」
事業者が挙げている特長
教師交代費、授業キャンセル料、更新費、解約費、兄弟姉妹入会費、オンライン機材貸出し費が無料と案内している。
ステラオンライン家庭教師自社サービス
管理費|編集部メモ
公式サイトのトップに「教材費 0円 解約金 0円 管理費 0円」と明記されている。
事業者が挙げている特長
入会金・管理費・解約金がいずれもかからない。料金ページに「入会金なし」「管理費なし」「解約金なし」と明記している(講座によっては模試費・教材費が別途かかる)。
入会金|編集部メモ
入会金・システム料・専用教材費・講師指名料・維持費・解約金がいずれも0円と明示されている。
事業者が挙げている特長
入会金・退会金がかからない。「入会金・退会金 0円」と明記し、やめるときは2週間前までに連絡すればよいとしている。
母数は掲載63社。やめるときのことに何か触れているのが24社で、 そのうち8社がこの「かかりません」です。
では、どこに書いてあるのでしょう?
入会金の説明の中や、特長の箇条書きの中です。「解約」という見出しのページがあるわけではないんですね。 探しに行った人しか見つけられない場所、とも言えます。
ただし、0円なのは解約金だけです
ここからが、この記事を書いた理由です。
「解約金0円」と「やめてもお金が戻る」は、別の話でした。払ったものは返しません、と書いている社が2社あります。
管理費|編集部メモ
コインには有効期限があり、利用規約 第12条第7項は「コインの有効期限は、取得日より6ヶ月間とし、有効期限が過ぎたコインは消滅するものとします。」、同第3項は「コインの取得費用は返金いたしかねます。」と定めている。
ステラオンライン家庭教師自社サービス
入会金|編集部メモ
全員一律・契約時支払い・中途解約でも返金なし(受講契約書)。
この中に、当サイトが運営元として開示しているサービスがあります。トップに「解約金 0円」と掲げていて、入会金は中途解約でも返金しないと受講契約書に定めています。どちらも本当のことなので、両方このまま並べます。
もう1つの形は、前払いした受講ぶんに期限があるというもの。やめるときに違約金を取られるわけではありません。ただ、使わずに残したぶんは戻ってこないという条件が、 利用規約のほうに書いてあります。
つまり、確かめる言葉は「解約金はいくらですか」ではありませんよね。「今払っているお金は、やめたらどうなりますか」のほうです。
やめると言う日が、決まっている社があります
次は、言う日の話。やめると伝える期限を決めている社が6社ありました。
事業者が挙げている特長
解約については、よくある質問に「解約の場合は解約月の1か月前にメール書面でご連絡ください。解約処理等は簡単に行うことができます。」とある。
振替|編集部メモ
特定商取引法の表記にある定めは中途解約(月単位・前月末までの申し出)で、1回ごとの振替の話ではない。
支払方法|編集部メモ
同じ表記に「解約について 前月10日までに事務局にメールまたは電話にて連絡」とも書かれている。
支払方法|編集部メモ
退塾はメールで連絡し、連絡した当日に自動課金が停止される。
事業者が挙げている特長
特定商取引法に基づく表示に、契約書面の受領から8日間はいつでも書面で解除でき解約金は不要、中途解約は1か月単位で応じており解約希望日の前月17日までに手続きが必要、と書かれている。
事業者が挙げている特長
「入会金・退会金 0円」と明記し、やめるときは2週間前までに連絡すればよいとしている。
ここ、地味に効きます。「前月の◯日まで」と決まっている社で、その日を1日すぎたらどうなるか?もう1か月ぶん払うことになりますよね。
しかも、連絡した当日に止まる社もあります。同じ「やめます」の一言が、社によって重さが違うんですね。
申し込んだ直後なら、取り消せます
申し込んだあと、数日で気が変わることもありますよね。その場合は取り消せます、と書いている社が4社ありました。うち1社はさっき出てきたので、残りを並べます。
事業者が挙げている特長
8日以内の全額返金。申し込み後8日以内であれば全額返金されると案内している。
事業者が挙げている特長
特定商取引法に基づく表示には「お申込みをされた日から8日間経過するまでは契約解除の旨を記載した書面を弊社にご提出いただくことにより無条件に契約の撤回や解除ができます」と書かれている。
事業者が挙げている特長
特定商取引法に基づく表示に「クーリング・オフ期間経過後においても、将来に向かって本契約を中途解約することができます。」とあり、返還額の計算も「契約の中途解約が学習指導の提供開始前である場合: 20,000円」「提供された特定継続的役務の対価に相当する額」+「50,000円または1ヶ月分の利用料金に相当する額のいずれか低い額」を控除して返還する、と書かれている。
読んでほしいのは、どこに書いてあるかです。出どころに「特定商取引法に基づく表示」が並んでいますよね。料金ページの、目立つところではありません。
このページ、たいていフッターの小さい文字からしか行けませんよね。条件がここまで具体的に書いてあるのに、見つけにくい場所にあります。
返ってくるお金と、消えるお金
お金の向きが、正反対の2つがあります。
1つめ。最初に預けておいて、やめるときに返ってくるお金。保証金・預り金という名前で、3社が触れていました。
入会金|編集部メモ
このほか保証金16,000円があり、滞納が無ければ退会時に全額返金されると記載されている。
管理費|編集部メモ
なお、入会時には登録料22,000円(税込)とは別に、預り金(保証金)13,000円がかかる。これは「家庭教師へお支払いいただく指導料の滞納などがあった場合に充填させていただく金額」で、滞納がなければ退会時に全額返金されると書かれている。
事業者が挙げている特長
「保証金 無料」「月会費 無料」「更新費 無料」「教師交代費 無料」と明記している。
この中には、預かる社と、「保証金は無料」とわざわざ書いている社が混ざっています。 わざわざ書いてあるということは、そこを気にする方がいるということですよね。
2つめ。先に払っておいて、使わないと消えるお金です。回数券やポイントの形で前払いする社に出てきます。3社が期限を書いていました。うち1社はさっき出てきたので、 残りを並べます。
都度払いは、続けるかどうかを毎回決められるのが良いところです。ただ、まとめ買いをすると期限がついてきます。忙しい時期に受けられない月が続くと、静かに減っていくわけですね。
そもそも「何か月から」が決まっている社
そして、そもそも期間が決まっている社もあります。 契約期間について書いていたのが4社。
料金プラン|編集部メモ
契約期間は3か月/6か月(3%OFF)/12か月(5%OFF)/1か月(継続者限定)から選ぶ。
振替|編集部メモ
回数については「授業回数は決められますか?」への回答に「e-Liveは、授業を行った分だけ後払いというシステムです。テスト前や長期休暇で増やしたり、1ヶ月お休みするなど、その都度自由に調整が可能です。月の最低回数などはありません。」とある。
事業者が挙げている特長
最低契約期間は3ヶ月から。料金表の注記に「最低契約期間は3ヶ月〜になります。(授業回数は月4〜5回程度)」と記載。
事業者が挙げている特長
契約期間と違約金。「1年間契約、半年契約などの契約期間はありません。」「また違約金等もございません。」と明記している。
ここも、正反対の書き方が並びました。「契約期間はありません」と明記している社もあれば、期間をいくつかの長さから選ぶ社もあります。 長く契約するほど安くなる、という形ですね。
安いほうが良い、とは限りません。いちばん長い期間を選んで、途中でやめたくなったら、その割引は高くつきますから。合うかどうかが分かるまでは、短いほうを選ぶという手もありますよね。
やめたあと、その先生に直接お願いしたくなったら
もう1つ、意外だったものを。
先生は良かったけれど、手数料のぶんだけ直接お願いできたら ──そう考える方は、たぶんいますよね。そこに違約金を定めている社が2社ありました。
事業者が挙げている特長
利用規約 第十条は「ユーザーは、本サービスを通じて知り合った家庭教師から、本サービスを利用せずに家庭教師のサービスを享受、又はユーザーその他第三者が家庭教師のサービスを享受してはならない。」とし、違反した場合は「金10万円の違約金を、ユーザーに対し請求できるものとします。」と定めている。
事業者が挙げている特長
依頼者向け利用規約 第12条は「依頼者は、本サービスを通じて知り合った先生から、本サービスを利用せずに家庭教師サービスを受け、又は生徒その他第三者に家庭教師サービスを受けさせてはなりません。」とし、違反時は「本サービスを利用していたならば先生が当社に支払ったであろう本サービスの利用料の3倍に相当する金額(その額が100万円に満たない場合は100万円)の違約金」を先生と連帯して支払うと定めている。
どちらも、先生と家庭をつなぐ形のサービスです。つないだあとに外で契約されたら、事業が成り立ちませんから、定めがあるのは当然と言えます。
ただ、金額まで書いてあるのを知っておくかどうかは別の話です。先生ごとに契約する形の社を選ぶなら、規約のこの条は一度読んでおくと 安心できます。
書いていない社は、やめにくい社ではありません
残りの39社について、はっきり書いておきます。
「やめにくい社」ではありません。当サイトが読んだ欄に、その記載が無かったという意味だけです。
読んだのは、この5か所です。
- ・事業者が挙げている特長
- ・入会金・教材費・管理費と、その編集部メモ
- ・料金プラン・単価の編集部メモ
- ・支払方法・振替と、その編集部メモ
- ・無料体験・体験の内容と、その編集部メモ
それに、条件そのものは契約のときに書面で渡されます。公式サイトに出ていない=決まっていない、ではありませんよね。
ここで言えるのは1つだけです。申し込む前に読めるかどうかが、社によって違います。
体験の日に、これを1つ聞いてみてください
というわけで、これも「聞く」で解決します。ただ、聞きにくい質問ではありますよね。 始める前に、やめる話をするわけですから。
体験や面談のときに聞くことを1つ決めるとしたら、これです。
「来月でやめたいと思ったら、いつまでに言えばいいですか?」
「解約金はかかりますか」だと、「かかりません」で終わります。期限で聞くと、いつまでに言うのか、そのとき払い済みのお金がどうなるのか、 残っている回数はどうなるのかまで、まとめて出てきます。
聞きにくいと思うかもしれませんが、逆です。ここをすらすら答えられる社は、条件を整理してある社ですから。答えを聞くより、答え方を見てください。